コムシのお話 バックナンバー

 第41話〜第50話
 第50話 エゾハルゼミ

6月になると札幌の藻岩山では『エゾハルゼミ』が一斉
に鳴き出します。

小さいセミで、抜け殻は小指の先ほどの大きさですが
大合唱で聴くその声量は、耳鳴りがするほどです。
お天気の良い日は、日の出から日没までずっと鳴き
通しています。

ところが、セミの鳴いている裏山の林道に入ると、その
姿は以外にも見つけるのは難しいです。木の梢、とても
高いところで葉っぱの陰でさらに見つけづらいのです。

良いお天気が続き、観光の方が多くなるこの時期、初夏
の到来を耳にしながらぬいぐるみを作っています。

(2006/06/19)

 第49話 山歩き

ようやく札幌の山も雪が解け、草花もたくさん芽を
出してきました。

五月の暖かい天気に誘いだされたのか、いきなりお弁
当を作って近所の山へ自転車を飛ばしました。日当り
の良い山道には鳥や小さい虫が元気良く飛びまわって
いるので、静かでありながら賑やかです。風通しの
良い斜面には『エゾエンゴサク』が咲いていました。
青や紫のかわいい帽子のような小さい花がゆれている
様子は見ていて飽きません。

遅く来て、早く去ってしまう北海道の春をしっかり
楽しんだ一日でした。

(2006/05/05)

 第48話 赤い帽子のクマゲラ

比較的ご近所で、クマゲラが巣を掘っているのを偶然
見つけました。

春の気配を探しに山に足を踏み入れて間もなく、
『トトトト…』と木を叩くような音にふと見上げると
クマゲラが巣を掘っているではありませんか!こんな
住宅地に近い場所で、しかもすぐ近くで大きい建物が
工事中、決して静かな森ではないので驚きました。

巣に選んだのは、太くまっすぐな木で、周りが開けた
ところです。堅いはずの生木ですが見ている間にどん
どん穴が深くなっていきます。あまり近づくとお邪魔
かと思い少し離れたところから観察させてもらいました。

(2006/03/28)

 第47話 ストーブの上で作るポトフ

ストーブを使う時期の我が家の定番料理の一つをご
紹介します。パンにもご飯にもよく合うおいしいスープ
で、ガス台で作るより断然おいしく仕上がります。

<ストーブの上で作るポトフ>
・お肉(鶏、ブタ、ベーコン、ソーセージなど) ・キャベツ
・じゃがいも ・にんにく(1〜2片) ・セロリ ・粒コショウ
・ローリエ(1枚)  ・塩(適宜) ・白ワイン(少々)
@肉は丸ごとブロックで、野菜は皮をむいて二つ割り
 くらいに切ります
A塩と白ワイン以外の材料を大きい鍋に入れ、たっぷり
 の水を加えストーブにかけます
Bアクを取りながら柔らかくなるまで煮込みます
C食べる直前に塩と白ワインで味を整えます

(2006/03/10)

 第46話 新巻鮭

ごっついカオの新巻鮭です漁師のおじいさんに分けて
いただいた立派な塩鮭で、3kg以上ありました。

滅多なことでは出てこない伝家の宝刀、出刃包丁を
抜いて切り身にしました。銀色の皮をつけた切り身は
三日かけて水に漬け、塩抜きをしてから冷蔵庫へ入れ
ましたが、困ったのは頭です。

でも、やっぱり捨てるのはもったいない!刻んだ野菜と
一緒に三平汁にしました。魚一匹をまるごと食べる喜
びは、何か自分たちが縄文人にでもなったような楽しさ
でした。

(2006/02/22)

 第45話 亀の子たわし

レトロな紙袋に入った姿で売られている亀の子たわし
です。こんもりと丸みをつけて刈りこんであるところが
品のある風情です。

袋の裏面を見てびっくり!なんと明治40年の発明品と
書いてありました。我家ではお風呂場そうじと台所で
それぞれ使用しています。タイルは大小問わず良く磨
け、目地もスッキリします。吊るしておけば水切りも早く
実に優秀です。ブラシの洗浄力とスポンジの便利さ、
両方を兼ね備えているような気がします。

日々、無数の生活用品が発案されていくなかで、亀の
子たわしはきちんと生き延びてきました。いつまでも
MADE IN JAPAN で作り続けて欲しい一品です。

(2006/01/28)

 第44話 氷の上の足跡

穏やかに晴れたお正月の朝、凍った池まで散歩を
しました。

人が踏めば割れてしまいそうな薄い氷の上にふんわり
と雪がかぶさり、その上に幾つもの足跡が列になって
残っています。まっすぐ向こうの岸へ渡っているものや
きれいな曲線を描くものなどいろいろ面白いのですが、
特にキタキツネの親子と思われる大小の足跡が並んで
いるのを見つけたときは、宮沢賢治の童話にあった
「楽しいキツネの幻燈会」を思い出してわくわくしました。

一年の初めにこういうちょっといい時間が持ててとても
嬉しかったです。ちなみにそのお話は、宮沢賢治の
『雪渡り』です。気になった方はどうぞ。

(2006/01/10)

 第43話 トリノ

2006年の冬季オリンピック開催地、トリノです。

冬のシーズンに2度訪れたことがあるのですが、北海道
育ちでも寒く感じるほどで冬季大会の開催に納得です。
ミラノからクルマで約1時間ほどの立地で、自動車や
タイヤメーカーなどの工場があり、他の街よりずいぶん
近代的な雰囲気です。同時に古い建物、石畳も大切に
現役で使われているところがイタリアらしいな、と思い
ます。

美味しいのは何と言ってもワインです。スーパーの
売り場にはご当地モノのワインがいっぱい、選ぶのも
大変。チョコレートも美味しいです。オリンピックが
終わって落ち着いたらもう一度行こうと思います。

(2006/01/03)

 第42話 湯豆腐

夏でも冬でも、我家で最もリクエストの多い料理は
たぶんこれ、湯豆腐です。

ゆっくり水に漬けておいた日高コンブのダシに、ちょっと
贅沢な(と言っても一丁160円)藻塩豆腐を浮かべて
温めます。豆の香りのする手造り豆腐だからお腹
いっぱい食べても飽きません。

〈湯豆腐のタレ〉
・しょうゆ お玉 1杯 ・米酢   お玉 0.7〜8杯
・日本酒  お玉0.3杯 ・砂糖、鶏ガラスープの素少々

材料を小鍋に入れ弱火で温めます。ハイ終わり!豆腐
と一緒にダシを入れてお好みの濃さでいただきます。

(2005/12/14)

 第41話 つげのくし (黄楊櫛)

江戸の昔から上野で作られ続けているつげのくしです。
椿油が染みこんでいて滑らかな手触り、良い香りが
します。

職人さんによる実演販売で、くしの歯を一本一本削り出
している姿に吸い寄せられて見とれていると、ご主人が
声をかけてくれました。使いこんだ道具やつげの木地を
見せていただいたり、人やモノのお話をしていただいた
りして感激でした!

1本買いたいので選んでください、とお願いすると箱の
中から2本取り出して、あとは自分で選ぶようにすすめ
てくれました。自分で選べばモノを見る目が養われると
いうことなのです。そして私の選んだのはこの一本。
大事に使ってます。

(2005/11/03)

 コムシのお話 バックナンバー

 第 1話  ファイアーキング
 第 2話  ソムリエナイフ
 第 3話  カツオブシ削り器
 第 4話  鉄製フライパン
 第 5話  パエリア
 第 6話  アップルパイ
 第 7話  ドングリの芽がでた!
 第 8話  真鍮の鉛筆けずり
 第 9話  木の洗濯ばさみ
 第10話  庭にリスが出た!

 第11話 便利な卓上ほうき
 第12話 パンを焼く
 第13話 ベルギービール
 第14話 曲げわっぱの弁当箱
 第15話 貝のボタン
 第16話 備前の食器
 第17話 ドングリのお話の続き
 第18話 アラジンのストーブ
 第19話 ウサギの足跡!
 第20話 札幌の市電

 第21話 ブリキのちりとり
 第22話 ルームシューズ
 第23話 ガラスのキャビネット
 第24話 エスプレッソメーカー
 第25話 革の手帳
 第26話 土鍋でゴハン!
 第27話 せっけん
 第28話 ネコヤナギの芽が出た!
 第29話 本棚
 第30話 円山お散歩

 第31話 桜
 第32話 コムシ風 大学いも
 第33話 FM放送
 第34話 彩雲(さいうん)
 第35話 バジルの葉っぱ
 第36話 冷製パスタ
 第37話 折りたたみ自転車
 第38話 お月見
 第39話 とうきび
 第40話 ホウキでお掃除!

 第41話 つげのくし
 第42話 湯豆腐
 第43話 トリノ
 第44話 氷の上の足跡
 第45話 亀の子たわし
 第46話 新巻鮭
 第47話 ストーブで作るポトフ
 第48話 赤い帽子のクマゲラ
 第49話 山歩き
 第50話 エゾハルゼミ
   
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